『君と世界が終わる日に』シリーズまとめ|全シーズンあらすじと響の軌跡

ドラマ
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正直、ここまで心を持っていかれるゾンビドラマは久しぶりでした。

『君と世界が終わる日に』は、恐怖やサバイバルを描きながらも、最後まで一貫して「愛する人のために、どう生きるか」を問い続けた作品です。

この記事では、竹内涼真さん演じる間宮響の人生を振り返りながら、シリーズ全体を感情寄りにまとめていきます。

この作品は「ゾンビドラマ」だけじゃない

『君と世界が終わる日に』は、ゾンビ(ゴーレム)が溢れる世界を舞台にしていますが、本質はとても人間的な物語です。

誰を信じるのか誰を守るのか、そして自分は何のために生きるのか

極限状態だからこそ、人の弱さや優しさがはっきりと描かれ、見ているこちらも何度も感情を揺さぶられました。

シーズン1〜2|「必ず生きて会う」夫としての響

研修医の来美と自動車整備士の響は、お互いに支えあいながら暮らしていました。

今日、婚約指輪を渡そうという日に、世界が終わる日が始まり、離ればなれとなってしまいます。

物語序盤の響は、とにかく妻となるはずだった来美を想い続ける男でした。

どんなに絶望的な状況でも「来美に会う」という気持ちだけで前に進み続ける姿は、正直とても苦しくて、それでも目が離せなかったです。

間違った選択をしてしまうこともあるし、後悔する場面も多い。

でも、それでも人を愛してしまう弱さが、響という人物をとても人間らしく感じさせてくれました。

ひより
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シーズン2からは、Huluの独占配信になり、より残酷なシーンや描写が増え、離脱する人もちらほら。

日本のゾンビ映画といえばキミセカと言えるような、迫力あるシーンに驚きました。

シーズン3〜4|父になった響が背負った覚悟

物語が進むにつれ、響の心にも変化が訪れます。

仲間を「守ること」より、来美やまだ見ぬ娘を探すことに重きを置くようになっていきます。

来美と娘の存在は、響にとって希望であり、同時に最大の弱点でもありました。

父として生きることは、簡単なことではなくて、それでも「この子だけは生かしたい」と必死に選択を重ねていく姿に、胸が苦しくなった方も多いのではないでしょうか。

ひより
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何より苦しかったのは、やっと会えた来美の最後を見届けたシーンです。

ただ愛する人と一緒に居たいという願いは叶わず、子供まで奪われるという過酷な試練ばかりで、胸が苦しくなりました。

映画『FINAL』|愛のために人であることを手放した男

映画『君と世界が終わる日に FINAL』は、間宮響の物語の終着点でした。

愛する娘を護るため、人であることを捨て、自らゾンビになるという選択。

それは決してヒーロー的な選択ではなく、ただの父親としての決断だったように感じます。

そして迎えるラスト。

成長した娘が、いつまでも死ねない父・響にとどめを刺す場面は、あまりにも残酷で、それでも深い愛に満ちていました。

「生きてほしい」という願いと、「終わらせてあげたい」という優しさが重なった、忘れられない結末です。

ひより
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廃墟となったユートピアの研究タワーに、ゴーレムとなった響きが動いているシーンを見たとき、自然と涙が出てきました。

どうしてたった一つの願い「愛する人といること」が叶わなかったのか。

登場人物のすべてが叶わず、人間の欲と恐ろしさに、何度も離脱しかけました。

それでも、この物語が好きだと思えた理由

このシリーズは、とにかくしんどいです。

救いが少なく、何度も「もうやめてあげて」と思ってしまう展開もありました。

それでも最後まで見届けたくなったのは、間宮響が一度も「愛すること」をやめなかったからだと思います。

正解じゃなくても、間違っていても、それでも誰かを想い続ける姿に、心を掴まれてしまいました。

まとめ

『君と世界が終わる日に』は、ゾンビの世界を借りて描かれた、ひとりの男の愛の物語でした。

夫として、父として、人として、間宮響が選び続けた道は、決して明るいものではありません。

それでも、この物語を「見てよかった」と思えるのは、そこに確かな愛があったからだと思います。

しんどいけれど、心に残り続ける。そんなシリーズでした。