正直、ここまで心を持っていかれるゾンビドラマは久しぶりでした。
『君と世界が終わる日に』は、恐怖やサバイバルを描きながらも、最後まで一貫して「愛する人のために、どう生きるか」を問い続けた作品です。
この記事では、竹内涼真さん演じる間宮響の人生を振り返りながら、シリーズ全体を感情寄りにまとめていきます。
この作品は「ゾンビドラマ」だけじゃない
『君と世界が終わる日に』は、ゾンビ(ゴーレム)が溢れる世界を舞台にしていますが、本質はとても人間的な物語です。
誰を信じるのか、誰を守るのか、そして自分は何のために生きるのか。
極限状態だからこそ、人の弱さや優しさがはっきりと描かれ、見ているこちらも何度も感情を揺さぶられました。
シーズン1〜2|「必ず生きて会う」夫としての響
#君と世界が終わる日に Season5🧟♂️❤️🧟♀️#Hulu にて全話独占配信中⚡️
— 君と世界が終わる日に【公式】 (@kimiseka_ntv) March 9, 2024
/#きみセカ シリーズ、ついに完結!
【ありがとう動画】解禁🎬
\#玉城ティナ #飯豊まりえ#前田公輝 #柿澤勇人 #溝端淳平#竹内涼真 #中条あやみ
キャスト陣からSPメッセージも💌
“チームきみセカ”から
愛と感謝を込めて…🥺
研修医の来美と自動車整備士の響は、お互いに支えあいながら暮らしていました。
今日、婚約指輪を渡そうという日に、世界が終わる日が始まり、離ればなれとなってしまいます。
物語序盤の響は、とにかく妻となるはずだった来美を想い続ける男でした。
どんなに絶望的な状況でも「来美に会う」という気持ちだけで前に進み続ける姿は、正直とても苦しくて、それでも目が離せなかったです。
間違った選択をしてしまうこともあるし、後悔する場面も多い。
でも、それでも人を愛してしまう弱さが、響という人物をとても人間らしく感じさせてくれました。

シーズン2からは、Huluの独占配信になり、より残酷なシーンや描写が増え、離脱する人もちらほら。
日本のゾンビ映画といえばキミセカと言えるような、迫力あるシーンに驚きました。
シーズン3〜4|父になった響が背負った覚悟
物語が進むにつれ、響の心にも変化が訪れます。
仲間を「守ること」より、来美やまだ見ぬ娘を探すことに重きを置くようになっていきます。
来美と娘の存在は、響にとって希望であり、同時に最大の弱点でもありました。
父として生きることは、簡単なことではなくて、それでも「この子だけは生かしたい」と必死に選択を重ねていく姿に、胸が苦しくなった方も多いのではないでしょうか。

何より苦しかったのは、やっと会えた来美の最後を見届けたシーンです。
ただ愛する人と一緒に居たいという願いは叶わず、子供まで奪われるという過酷な試練ばかりで、胸が苦しくなりました。
映画『FINAL』|愛のために人であることを手放した男
/#竹内涼真 主演
— 君と世界が終わる日に【公式】 (@kimiseka_ntv) September 3, 2023
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』
🎬2024年1月26日(金)公開決定‼️
\
🧟ティザービジュアル解禁🧟
「すべてが、終わる—」
愛娘・ミライを取り戻す覚悟と決意を感じる響の表情、灰と化し散りゆく身体…🔥https://t.co/t6q2ZNObdx#劇場版きみセカ#君と世界が終わる日に… pic.twitter.com/4dkc695CBH
映画『君と世界が終わる日に FINAL』は、間宮響の物語の終着点でした。
愛する娘を護るため、人であることを捨て、自らゾンビになるという選択。
それは決してヒーロー的な選択ではなく、ただの父親としての決断だったように感じます。
そして迎えるラスト。
成長した娘が、いつまでも死ねない父・響にとどめを刺す場面は、あまりにも残酷で、それでも深い愛に満ちていました。
「生きてほしい」という願いと、「終わらせてあげたい」という優しさが重なった、忘れられない結末です。

廃墟となったユートピアの研究タワーに、ゴーレムとなった響きが動いているシーンを見たとき、自然と涙が出てきました。
どうしてたった一つの願い「愛する人といること」が叶わなかったのか。
登場人物のすべてが叶わず、人間の欲と恐ろしさに、何度も離脱しかけました。
それでも、この物語が好きだと思えた理由
このシリーズは、とにかくしんどいです。
救いが少なく、何度も「もうやめてあげて」と思ってしまう展開もありました。
それでも最後まで見届けたくなったのは、間宮響が一度も「愛すること」をやめなかったからだと思います。
正解じゃなくても、間違っていても、それでも誰かを想い続ける姿に、心を掴まれてしまいました。
まとめ
『君と世界が終わる日に』は、ゾンビの世界を借りて描かれた、ひとりの男の愛の物語でした。
夫として、父として、人として、間宮響が選び続けた道は、決して明るいものではありません。
それでも、この物語を「見てよかった」と思えるのは、そこに確かな愛があったからだと思います。
しんどいけれど、心に残り続ける。そんなシリーズでした。