映画『ほどなく、お別れです』を初日に観てきました。
正直に言うと、最初の10分で涙が止まらなくなり、そのまま最後まで泣き続ける2時間でした。
「泣ける映画」と聞いて観に行く作品は多いですが、この映画は少し違います。
ただ悲しいだけではなく、“生きること”を真正面から突きつけてくる作品でした。
観終わったあと、しばらく席を立てなかったほどです。
これから観ようか迷っている人に向けて、正直な感想を書きます。
映画『ほどなく、お別れです』はどんな作品?
この作品は、葬祭ディレクターである漆原礼二と、新人の清水美空が「故人も遺族も納得できる葬儀」を追求するヒューマンドラマです。
漆原は冷酷に見えるほど厳しい人物ですが、誰よりも故人の声を聴き、最後の時間を大切にする人。
「旅立ちの準備が整いました。ほどなくお別れです」という言葉に、仕事以上の優しさが込められています。
葬儀を扱う映画ですが、怖さはありません。
しろ、亡くなった人と残された人の“心の整理”を描く物語です。
観ながら何度も、自分の家族の顔が浮かびました。
正直レビュー|最初から最後まで泣き続けた理由
物語は3部構成のように進み、それぞれの家族のエピソードが重なります。
出産間近の妻を事故で失った夫。
誕生を楽しみにしていた時間が、一瞬で消えてしまう現実。
棺に入れるための鞄に詰まったおむつを見た瞬間、夫が崩れる場面は耐えられませんでした。
病気で幼くして亡くなる子供の話もあります。
治療ばかりの人生だった我が子に「楽しい思い出を作ってあげられなかった」と悔やむ母親の姿が、本当に苦しい。
子供のぬいぐるみや折り紙のメダルが、親の心を救うきっかけになる描写に号泣しました。
さらに清水の家族の過去、そして漆原自身が抱える喪失。
どの話も「誰の身にも起こりうる現実」だからこそ、感情移入してしまいます。
観ている間、ただの映画ではなく、自分の人生を見せられている感覚でした。
👉家族それぞれの物語をもう少し深く知りたい人は、エピソード考察も書いています。
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観る人を選ぶ映画?向いている人・向かない人
はっきり言うと、この映画は軽い気持ちでは観られません。
泣きたい人、感情を動かしたい人には最高です。
逆に、心が疲れている時には重すぎるかもしれません。
特に家族がいる人、子育て世代、親世代は刺さります。
自分の子供、親、パートナーを重ねずにはいられないからです。
「癒やし映画」を期待すると違います。これは人生を考えさせる映画です。
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この映画が教えてくれたこと
観終わったあとに残るのは悲しみではなく「どう生きるか」という問いでした。
時間は誰にでも平等ではない。
大切な人の手は離さない。
後悔しないように今を生きる。
悲しんでいる人に寄り添える人でありたい。
漆原の仕事を通して描かれるのは、死ではなく“生きる責任”でした。
ぐったりするほど泣いたのに、帰り道では不思議と前を向きたくなる。そんな映画です。
観る覚悟は必要ですが、人生のどこかで一度は観てほしい作品でした。
👉この映画が伝えた“生き方のテーマ”については、別記事で考察しています。
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