『教場Reunion』で再登場し、不穏な空気をまとっていた平田和道。
そして『教場Requiem』で、その狂気はついに爆発します。
なぜ平田は、そこまで風間公親に固執したのか。
そして林遣都さんの演技は、なぜここまで胸をざわつかせたのか。
結論から言えば――
平田は「人生を否定された瞬間」から止まっていた人物でした。
※本記事は『教場Requiem』の重大なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
平田はなぜ風間を狙ったのか
平田は『教場』シリーズ最初の退校者。
- 完璧主義
- 常に勝者でいた過去
- 宮坂との心中未遂
- 風間に見抜かれ退校
彼にとって教場での退校は、“挫折”ではなく“人格の否定”であったと思います。
さらにRequiemで明かされたのは、父・平田国明の死の真相。
作中では、平田が父の食事にニトロを混入させ、病を悪化させた可能性が示唆されます。
つまり平田は、
- 父をも利用し
- 保険金で氏原を雇い
- 十崎をも巻き込み
- 風間への復讐を完成させようとした
執着の対象は十崎ではなく、あくまで風間。
「教場で落第者のレッテルを貼られた」
その瞬間が、彼の人生の分岐点だったのです。
平田の狂気はどこから来たのか
平田の怖さは、怒鳴り散らすタイプの悪ではないこと。
スプリンクラーが降りしきる中、静かに語る“理屈”。
「自分は勝者だった」
「ここで人生が狂った」
その自己正当化が、逆に不気味でした。
SNSでもこんな声がありました。
教場 最初に見た時は平田がただ気持ち悪くて、こんな息子持ったお父さん可哀想だな…だったけど、教場Reunion見てからはこの親子の事を深掘りしたくてたまらない
最初はただ不気味で気持ち悪い人物に見えた平田。
しかしReunionを経て、単なる“異常な男”では済まされない存在になったのも事実です。
ただ、だからといって理解できるわけではありません。
むしろ浮かび上がったのは、
「なぜここまで歪んでしまったのか」
「なぜ他人を排除してもいいと考えられるのか」
という底知れない恐ろしさでした。
平田は悲劇の人物というよりも、自分が一番でなければ許せない人間の極端な姿なのかもしれません。

退校になった当初から、薄気味悪く陰湿な印象を与える人物でした。
その人物が「父が亡くなった挨拶にきた」と笑顔で風間に挨拶するすがたを見て、違和感を覚えたのは私だけではないはず。
ただ、私は平田の真意を知りたいとは思いました。
林遣都の「狂気の演技」が凄まじい理由
映画「教場 Requiem」
平田が今までよりめちゃくちゃ
ヤバかった……もう一度この平田を見て免疫付けて
映画を観てほしい『林遣都ヤバいな……』ってなってほしい#君には教場を観てもらうキャンペーン #教場映画#林遣都https://t.co/NJ0IzsUhM6
— Rinkyo (@rinkyo5730) February 20, 2026
林遣都さんの演技は、派手ではありません。
- 目の奥が笑っていない
- 声のトーンが一定
- 感情の起伏が不自然に平坦
だからこそ怖い。
爆弾を体に巻き付けながらも、怒りというより「納得してほしい」という表情。
風間に向ける視線は、憎しみと同時に“承認欲求”が混ざっているようにも見えました。
平田は、風間に勝ちたかったのではなく、風間に認められたかったのではないか。
その解釈が成り立つのも、林遣都さんの繊細な演技あってこそです。

教場に一貫しているのは教場という狭い世界における、風間の「カリスマ性」だと思います。
それが良い場合も多いでしょう。しかし、一つ間違うと最悪の展開になることを考えなければならないのかも?
それでも風間は「生徒」と呼んだ
風間は言います。
「途中でいなくなった者も、私の生徒だ」
この言葉が、平田を最も追い詰めた。
自分は否定された存在だと思っていたのに、風間は最初から見捨てていなかった。
風間教場は“排除の場”ではなく、“再生の場”でもある。
その哲学が、平田の復讐を無力化しました。

自分は「否定された」と受け止めていた。けど風間は見捨てていなかったと知る。
これって否定と同じことだと思うのは私だけでしょうか。伝わらなかった愛情を後から知る平田が哀れに思いました。
平田の物語は終わったのか
ラストで平田は確保されます。
しかし、
- 十崎の生死は曖昧
- 風間はさらに視力を失う
- 教場は続く
平田は一つの因縁に過ぎないのかもしれません。
それでも今回のクライマックスを支えたのは間違いなく平田でした。
まとめ|平田は怪物だったのか
平田はただの悪役ではありません。
彼は「自分の世界が崩れることを受け入れられなかった人間」の行き着いた先の姿です。
- 承認欲求
- 完璧主義
- 挫折への耐性のなさ
誰の中にもある弱さが、極端に振り切れた姿。
だからこそ怖く、
だからこそ目が離せない。
林遣都さんの怪演によって、平田は“教場史上最も記憶に残る存在”になったと言っても過言ではないでしょう。
あなたは、平田の執着をどう受け止めましたか?